第100回全国高校サッカー選手権準決勝観戦記録 青森山田(青森県)対高川学園(山口県)@新国立競技場
青森山田高校の3冠達成で幕を閉じた第100回全国高校サッカー選手権大会。
同じくプレミアリーグでWESTに所属している大津高校(熊本)との決勝戦。シュートを一本も打たせず、4-0でまさに圧勝と言って良い内容だった。
個人的に応援していたのは静岡学園。J内定4人を擁し、正直《やや持ち過ぎかな》とも思う場面もあるが、圧倒的な個人技(ドリブル)とパスワークで崩していく。それが静学スタイル。特にジュビロ磐田内定の古川陽介選手は海外メディアも注目するようなスーパープレーを魅せてくれた。プロの世界でも頑張ってほしい。
2022.1.8 準決勝を観戦 青森山田✕高川学園
一枚のチケットで2試合見られるからお得感がある・・・
という理由で2021年1月8日(土)に国立競技場で行われる準決勝のチケットを購入。チケット販売時間に合わせPCの前でスタンバイしていた為、希望の席位置を確保することが出来た。
しかし、試合前日にショッキングなニュースが・・・!!
初の準決勝進出を果たした関東一高(東京B)の選手2名が新型コロナウイルス陽性反応が出た為、準決勝第一試合で予定されていた対大津高校(熊本)戦を辞退した。
賛否はあると思うが、学校側も断腸の思いで下した決断。陽性者を特定するような輩が出てくるなど風評被害が怖いと語る関係者も…。
関東一高のいたブロックは、静学や尚志、流経大柏など優勝候補揃いの激戦区だった。その中を勝ち上がり、プレミアWEST所属の大津高校と対戦、楽しみにしていたので残念でならない。
青森山田✕高川学園の試合は、試合時間変更はなく予定通り14:20キックオフ。
青森山田は言わずもがなの高校サッカー・U18世代の絶対王者といって良いだろう。対する高川学園、旧多々良学園は私の世代では山口県代表といえば「古豪」多々良学園というイメージ。元日本代表の高松大樹さんなど多くのプロサッカー選手と輩出している。
U18プレミアEAST所属の青森山田とプリンス中国の参入戦で惜しくも敗れてしまった高川学園。大半が青森山田有利の見方だろうが、学生スポーツは何があるかわからない!と期待もしつつ、カメラを構えキックオフを待つ。
試合前、1月7日に亡くなられた小嶺忠敏監督へ黙祷が捧げられ、選手たちは喪章をつけてプレーした。我々世代のサッカー好きにとって、元帝京高校監督の古沼貞雄さんと並び、名将の名を知らない者はいないだろう。ご冥福をお祈りします。
スコアは6-0で青森山田の圧勝だったが、とてもレベルの高い内容の試合だった
試合開始立ち上がり3分でセットプレーから、青森山田FW那須川選手が頭で合わせ先制ゴールを決める。
その後もセットプレーでDF丸山大和選手が追加点。2-0で前半を終える。
強豪校なら当然なのだろうが、的確なコーチングでセカンドボールが拾えるポジショニングは青森山田のほうが良かったのではないか。
素人ながら感じたのは、寄せの速さもさることながら、そのプレッシャーの中でのボールコントロール、トラップの上手さに強豪校のレベルを感じた。これは両校の選手に言えることだ。
高川学園で注目した選手は10番の林晴己選手。
前半、青森山田10番の松木玖生選手とマッチアップする機会が多かったが、当たり負けしておらず、ボールキープ力、ドリブルなどは全く引けをとっていなかった。かなりのテクニシャンで好きなタイプの選手だ。
青森山田はJ内定2人のダブルボランチ。
U18日本代表候補で「高体連最強ボランチ」の宇野禅斗選手は、日本代表のボランチ遠藤航選手のようになってほしい。Jリーグや世代別代表での活躍を期待している。
また、同じくU18日本代表候補の青森山田11番、スピードスター藤森颯太選手の右サイドからの崩しなどもあり、後半だけで4-0。
メインスタンド左側前方の席で観戦していたが、後半はほぼ山田が攻める右側フィールドで試合が展開された。大差がついても攻めの姿勢は変わらない。すごい高校生達だ。
圧巻だったのは、3点目の松木玖生選手のゴール。
写真は撮れなかったが、相手側コーナー付近で藤森選手が2、3人の高川学園選手を背負って粘ってキープしたところを松木選手がボールを奪い(受け取り)、ドリブルで持ち込んでPAの角度のないところから反対のサイドネットへ突き刺した!
スーパーゴールだ!!
後半残りわずか、大差がついていて勝敗はほぼ決定していたが、高川学園の選手からは「1点返すぞ!」の声が・・集中は切れていなかった。
結局6-0で試合終了。
4年連続の決勝進出の青森山田。
今年度はインターハイ、プレミアEAST、選手権の3冠達成。
「打倒、青森山田」を掲げ達成する高校はどこだろうか…。
個人的には静岡学園!さらには、U18日本代表候補FW福田師王選手擁する神村学園に期待する。
また静学と共に2022年からU18プレミアリーグに参入する、前橋育英、桐生第一、プレミアEAST所属、市立船橋、流経大柏。このあたりの高校に頑張ってもらいたい。もちろん、今回決勝で敗れた大津高校や同じくプレミアWEST所属の東福岡も。
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